SNSなどで気になった方の作品は、なるべく購入するようにしています。
「応援したい!」という気持ちもありますが「おもしろそう!」という好奇心の方が強いです。
好きなものを書いている熱のある方々の作品に触れると元気になれる気がします。
今回、興味を持ったのは、noteで私をフォローしてくださっているキレイなお方。
(私はキレイな女性が大好きなんです! こちらも美しくなれそうな気がして(笑))←後からわかったことですが、この女性の方は奥様で執筆は旦那様、校正などは奥様という二人三脚スタイルでやられてるそうです。すてきですね。
itoguchimasakaというIDの方で何も知らずにnoteを読んで「随分うまいなぁ」と思っていたら、本を出している本物の作家さんでした(失礼いたしました!)。
『アナログガール』の感想
購入したのは『アナログガール』(緒真坂署・桜門書房)。
noteに「乙一さんなどが好きな方にはおすすめ」的なことが書かれた書店ポップ画像(と思われるもの)が掲載されていたので、興味を持ちました。
乙一さんのダークな世界観と、女性作家ならではの透明感のある文章が融合して、私的には読みやすく好きな作品でしたよ。
小説は
「だって二十九といったら就職する年齢としては、ぎりぎりでしょう?」
「コク―」
「アナログガール」
の短編小説が3本が入っています。
やはり問題作は表題となっている「アナログガール」でしょうか。「コク―」に出てくる女の子も、ちょっと変わっていますが、「アナログガール」に出てくる方々に会える日があったら、私は胃もたれを起こすでしょう。
自分の凡庸な人生が悪いモノなのかしらと考え込んでしまいそうです。
最初は色恋沙汰のお話しかなと思わせておいて、おいおいそっち行くの? え、この人レズ? そこじゃないか、あれその人まで?
とまあ、スピーディに話が進んでいきます。
3作の中で読んでいて興奮したのは「アナログガール」でしたが、読後、風景を思い出すのは「コク―」です。
こんな風に好きになってもらえたら、一生おぼえているだろうな。
なんて駅のホームを眺めていたくなります。
そして河原で白骨死体を見下ろしている私もいます……。もちろん想像の中で、ですけどね。
そして、1作目の作品について!
最初の作品は、探偵役が出てきて問題を解決してくれる推理要素のある作品です。他の2作とは違う種類の面白さを味わえる小説で、グングン読めちゃいました。「恋愛」と「夢」の境界線を考えさせられます。
だからこれが最初に来たから余計に、後の作品が衝撃的だったのかも。
それほど、後ろの2作が強烈なんですよ。
全体的に音楽好きにはたまらないエッセンスが散りばめられた小説でした~。オススメです。
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