ライターの仕事をして感じるのは、毎日の積み重ねは必ずカタチとして現れる! ということ。それは文字を打つ速さなのかもしれないし、表現力なのかもしれません。人それぞれですが、確実に進化していけるのです。
書かないと、どうなっていくのか
簡単に感覚が鈍っていきます。とても短期間でそれは訪れ、戻すのに多少の時間を有します。
身体的な変化が訪れる人もいるでしょう。私の場合、毎日一定量書かずに、久しぶりにキーボードに指をはわすと左の指先がじんじんしてきます。動きが悪くなるので、文字打ちの速度が低下しまくります。ライターとしては最低な状態ですね。
この他にも、発想力が云々や文字数の感覚がわかなくなるなど、色々ある方もいるようです。
毎日書くと変わっていくもの
あたり前ですが、1時間に書ける文字量に変化が訪れます
これはライターとして、とても嬉しくぜひ訪れて欲しい変化ですよね。これがないと、プライベートがなくなってしまいますから(笑)。文字が速く打てれば、その分時給換算額のアップも望めます。
しかし本当に、文字を速く打てることが高単価に繋がるのでしょうか。
そうは思えません。それよりもこちらが大事だと思うのです。
「どう書くか」まとめるチカラがついてくる
毎日書いていくことで「より的確に伝えるにはどうすればいいのか」という工夫への欲求が生まれ、実践しやすくなります。そこでジタバタし試行錯誤することが大事なのかなと最近痛感しています。ジタバタした分、自分の血肉となっていくのです。また経験値が増えることで、全体の構成力や情報の取捨選択能力もアップしていくことでしょう。
どうジタバタするべきか
ある作家さんは「自分の好きな作家の文章をうつした」とおっしゃっていました。私もそれを参考にして、書きまくったこともあります。でも疲れるだけでした。私はどうあがいても、村上春樹にはなれません。
ライターとしての文章を磨くには、どうすればいいのか。それは本にもよく出ています。
〇文章は短く端的に。
〇接続詞を多用しない。
〇読み手を意識した文章とする。などなど……色々ありますよね。
しかし、そういうのわかってるから一応ライターやってるわけでして。もっとステキになりたいのですよ、私は! という方々も多いのではないでしょうか。
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わからないから、書く
ライターのノウハウ書を読めば、きっとある程度のライティングスキルは身につくでしょう。でも私はそれが正解だとは思えません。心を動かす文章は、SNSのなかにたくさん溢れていると感じませんか。
以前、コピーライター(広告)をやっていましたが、私はコピーライターの書いた文章が苦手でした。とても美しく、眩し過ぎるからです。なんていうのかな、つくられ過ぎてウソくさく感じてしまうのです。
なぜなのか。
今はわかります。
きっと熱量不足なのです。研ぎ澄まし過ぎて、熱量まで奪ってしまう……。そんな文字が広告に貼りついていたのです。
それはそれで美しくて、見ていて惚れ惚れするのですが、同時に「ザ・コピーライターの仕事だね」とうんざりした気持ちが芽生えて白けてしまうのです。素人っぽさの方が、心にすっと入ってくるといった方がわかりやすいでしょうか。
だからこそ、ライターの仕事でとても重要なことは「熱量」なのかな、と今は感じています。
たとえ文字打ちが速くても「こいつをターゲットに届けるんじゃーーーーーーーー!」という執念がなければ、単なるカタログ文となります。
まあ、そうは言っていますが、もしかしたら書いていくうちに、また違う感覚を得るのかもしれません。
だからわからないから、書く。
ライターには書き続けられる能力と、心を筆に落とし込める「熱量」が必要なんじゃないかな。そんな風に思うわけでして、私はそれらを求め続けていきたいな、と願ってみるのであります。
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