教育的「ドM」が子どもの思考力低下を救う!?

今回は、子どもの思考力低下問題のお話です。

思考するチカラは、大人でもあまり有るとは言えない人がいます。今の子どもたちの現状は、どうなっているのでしょうか。

今日の朝日新聞に気になる記事を見つけました。『小中、思考力 なお課題』(2017年8月29日朝日新聞朝刊)というタイトルの記事なのですが、みなさん気になった方も多いのでは?

部活時間の長短で正答率に違いが見られる?

全国学力調査の結果、情報を整理してまとめる思考力や表現力を問う問題の平均正解率が低かったらしいのです。

ちなみにテスト対象者は、全国の小学校6年と中学3年生たち。

なかでも興味深いのが、平日1日あたりの部活時間は「2~3時間(43.3%)」の生徒が多いけれど、部活時間ごとの平均正解率を見ると「1~2時間」層が一番正答率が高かったこと。

それって、部活が悪いってことなの?と邪推したくなってしまうけれど、やはり勉強する時間が多くとれることが大事ということでしょうか。それとも、勉強ではなく友だちと遊んでいる中で、思考力をやしなっているのかしら。

まあとにかく思考力をつけるって、問題を作る方も解く側も、そして教える側もきっと大変なのだと思います。

大人でもついつい考えずにネットで調べて、ああそうなのねこうすれば上手くいくのねと、行動しがち。

本を読むのもひとつの手だけど、やはり実体験に基づく経験が一番だと思います。

今の小学生&教育的「ドM」について

子どもの小学校では、さまざまな学年を混ぜたグループを作り色々な活動をしています。「郵便屋さん」といって、誰でもいいから手紙を送るということもやっているそうです(子どもの言うことなので、いまいちよくわからないのだけど)。

先ほどの朝日新聞では、中学生からのアドバイスを読んで「緑のカーテン作り」のお願い文を書く問題などが出題された旨が記されていました。

これってある意味「郵便屋さん」の延長線にある問題では?きっと小学校のさまざまな試みは、長い目で見たら子どもたちの思考力向上に役立つことをしているのです。

それを楽しんで自分のものにできるか、ダラダラやって何も得ずに過ごすか。それは子ども次第なのかもしれません。

でもね、親や大人もできることはあるはず。

親が先回りして答えを教えたり、ネットで安易に答えを探す癖をつけさせたり、それって思考するチカラを妨害してますよね。

そうした方が簡単なんですよ、大人側としては。でも先回りをしてやると、なんでも「これどうすればいいの?」と言ってくる子どもになってしまうわけでして。

答えを先回りして教えてあげない、ある意味教育的な「ドM」になることが大切だと思うのです。

それが子どもの思考力対策になるかも!